
現在テレビCMでも流れている通り、ソフトバンク株式会社が12月19日に上場します。これだけ大々的にCMを見るIPOも初めてかもしれません。
市場での注目度は間違いなく、
今年No.1でしょう!
現在、想定発行価格は1,500円となっていますが、公募割れの可能性は無いのでしょうか?
お祭り気分に浸りたいところですが今回は冷静に考察してみたいと思います!
1.ソフトバンクは平成最大規模の超大型IPO

ネット上の初値予想でも、
プラスとマイナスで真っ二つに意見が分かれています!
過去の大型IPOで初値高騰はなし!
ソフトバンク株式会社上場を語る上でまず一番気になるのはその規模でしょう。
IPO投資では規模の大きさに反比例して初値価格は上がりにくい傾向です。
このサイズの上場ですと初値が10%~20%高くなれば上出来であり、逆に公募割れの懸念も十分にあります。
超大型IPO過去の勝率!
過去の大型IPOの勝率は非常に高い結果となります。
投資家は過去の動きを投資のヒントとして捉えるので、この勝率は大衆心理的に大きな影響を与えてくれると思います。
実際に郵政三事業上場を経験した管理人的には「お祭りIPOはもちろん参加!初値上昇間違いなし!」的な感覚があるのもこのためかもしれません。
上場日 | 銘柄 | 公募価格 | 初値 | 利益 |
2017年12月13日 | SGホールディングス | 1,620 | 1,900 | +28,000 |
2016年10月25日 | JR九州 | 2,600 | 3,100 | +50,000 |
2016年7月15日 | LINE | 3,300 | 4,900 | +160,000 |
2015年11月4日 | かんぽ生命 | 2,200 | 2,929 | +72,900 |
2015年11月4日 | ゆうちょ銀行 | 1450 | 1,680 | +23,000 |
2015年11月4日 | 日本郵政 | 1,400 | 1,631 | +23,100 |
ソフトバンク株式会社の場合、規模がかなり大きいのがプラス要素であり、マイナス要素にもなります。
しかしながら過去に実施された超大型IPOの勝率が非常に高い点は、初値考察の上で大きなプラス要素となります。
「誰でも当選するような銘柄の初値は上らない」という意見もありますが、過去の大型上場時も同じような意見は出ていました。
CMでの大々的な宣伝や大手初値予想会社の評価、公募価格が適正価格で決まれば上場に向けて追い風になると予想します。
2.高額な配当利回り!

配当利回りの高さは公募割れを防いでくれる力となります
ソフトバンク株式会社の配当利回りは5%程の見込み
ソフトバンクIPOの想定価格1,500円で見た場合、同業他社と比較しても5%という数値は高いものとなります。
配当利回りが良ければ売らずともホールドする投資家が増えます。
結果として大きな売り圧力が現れにくい特徴があります。
ちなみにネット上でも大きな話題となったカルロス・ゴーン氏の逮捕は日産自動車(7201)の株価下落を予感させましたが、結果的目を見張るほどの大きな下げは回避できました。
これは5%を越える高い配当利回りの影響と言われています。
ソフトバンク株式会社 ※出典 株式の売出しに関する取締役会決議のお知らせ
(1)利益配分に関する基本方針
当社では、中長期的に企業価値を高めるとともに、株主の皆様に利益を還元していく
ことを重要な経営課題の一つとして位置付けています。配当については、安定性・継続
性に配慮しつつ、業績動向、財務状況及び配当性向等を総合的に勘案して実施していく
方針です。
(2)内部留保資金の使途
内部留保資金については、今後の企業としての成長と、財務基盤の安定のバランスを
鑑みながら、有利子負債の返済、設備投資、M&A 等の投資等に充当していきます。
(3)今後の株主に対する利益配分の具体的増加策
当社の剰余金の配当は、中間配当及び期末配当の年2回を基本的な方針としています。
また、純利益に対する連結配当性向85%程度を目安に、安定的な1株当たり配当の実施
を目指しますが、現時点においては、利益配分の増加策の具体的内容について決定して
おりません。なお、2019 年3月期の期末配当については、株式上場から当該期末配当の
基準日までの期間を勘案し、連結配当性向85%の2分の1程度を目安として期末配当金
額を決定する方針です。
3.親子上場はIPOでは懸念材料?

これまでにも親子上場や関係会社の上場企業は多くあります。
親子上場のメリットは?
今回のソフトバンク株式会社上場の目的もそうですが親会社が上場により資金を得ることで新たな事業に投資することができます。
さらにソフトバンク株式会社が市場での注目を集め価値を上げることで、ブランド力強化につながり親会社の価値も上がります。
もちろん私たち投資家にとっても上場するということは、大きな利益を得るチャンスであり注目度の高い魅力的な企業が増えることは大きなメリットになります。
親子上場のデメリットは?
親会社のデメリットは子会社の独立性を重視するあまり、子会社に対する影響力・支配力が低下します。
これにより親会社からの意向は通りにくくなり裁量権の弱体化に繋がります。
子会社側のデメリットはどの企業でもそうですが、親会社の利益優先で子会社の利益侵害の懸念があります。
またそれまでの親会社からのトップダウン的な影響力も届きにくくなり売り上げの低下やコスト増を招きやすいという特徴もあります。
そして一番の問題点は親子上場は外国人投資家に受け入れられにくいという特徴があります。
日本の株式市場にとって外国人投資家の参入有無は初値に大きな影響を与えるので大事な要素となります。
日本での親子上場はこれまでにソフトバンクとヤフー、NTTとNTTドコモ、キャノンとキャノンマーケティング等の親子上場があります。しかしながら世界的な市場であるアメリカや欧州には見られません。
これはアメリカや欧州では企業における「所有」と「経営」の独立性とガバナンスが重視されるからです。
親子上場の最大のデメリットは外国人投資家に受け入れにくい点でしょう。
しかしながら世界的に見てもビックネームで注目度のあるソフトバンク株式会社はそのような懸念も払拭してくれるのではないかと思います。
4.IPO祭りによる資金分散

これまでの記事でも懸念してきましたが、
IPO祭りの真っ只中の12月中旬上場は資金面で大きな不安要素になります。
12月の新規上場IPOも出揃い、銘柄を確認してみるとプラチナ級のIPOも多々あり、他の魅力的なIPOに資金分散が発生する懸念があります。
こうなるとどうしてもソフトバンク株式会社が持つ本来のパフォーマンスが発揮しにくくなります。
11月中旬のIPO閑散時期に上場でしたらここまで公募割れの懸念は出なかったでしょう。
12月のIPOが出揃うまではどちらかというとソフトバンク株式会社に資金が集まると想定していましたが、他のIPOの動きも見逃せなくなりましたね。
IPOの選定が来月はとても重要になってきます。
まとめ
今回はソフトバンクIPO上場に向けて4つの要素について考察してみました。
正直、マイナスな要素も多々ありますが、それでも魅力的なIPOであると感じています。
現段階では絶対とは言い切れませんが公募割れの可能性は低いと思います!
初値から10~20%上昇する確率が高いでしょう!
もちろん、11月30日に発表される仮条件と、大手初値予想会社の評価も見逃せない条件となります。
今後の動きと地合いを見極めつつ今後もソフトバンク上場まで考察を続けたいと思います。
最後まで読んで頂き有難うございましたヾ(‘-‘*)
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